2026/04/11 富士山ふもとでの旅館

みなさま、お久しぶりです。

 

2025年中旬より、山梨県を往復したこと20回弱、

さまざまな交渉と山梨の方々のお力、ご支援を得て、

HOTEL Mt. FUJI MOMO AUNG桃庵の開業となりました。

 

はー本当にいろいろありましたが、世界遺産を見にくる日本人・外国人とくに

インバウンド観光客の多種多様なありようには驚きと感動を覚えております。

 

富士山ははるか昔より日本人の心をひきつけ、信仰対象である

不思議な山です。非常に精緻に形が整っている姿、赤、青、群青、茶と

天候により色を変える姿など、一見どころか二見三見の価値を

世界中の人が見出しているからこそ、こんなにたくさんの人々が

毎年訪れているのでしょう。

 

 

同時にオーバーツーリズムという言葉について考えさせられます。

 

観光客の行うことに、対応不能になったとき、それをオーバーツーリズムと呼ぶのかもしれません。

 

日本で禁止されているモノを持ち込んだり、

 

1泊5000円なのに、結婚式用のケープのスチームドライヤーを貸してほしいと要求したり(あるわけない。結婚式で洋装でなかった私は、いまだにそのスチームドライヤーってなんなんだ? と思っている)、

 

雨が降っているのにアーリーチェックインにお金を取るのかとずーーーーっとゴネたり、

 

当日キャンセルでキャンセル料なんで払わないといけないんだと何回も言ってきたり、

(REFUNDっていう単語、やりとりで何回見たかしら? ってね。)

 

なぜかチェックインで身分証をぜったいに見せない人がいたり、

 

カップラーメンの汁をゴミ箱に捨てたり、

 

湯舟のお湯をなぜか大量に使っていたり、

 

まあそういうことが続くと、日本で秩序正しく生きることが正しいと教育を受けてきた人にとっては

疲弊するに決まっています。

 

(↑開業からたった1か月で、富士山ふもとの当旅館で起こったあれこれ)

 

しかし、日本が掲げる「観光立国実現に向けたアクション・プログ ラム2015」で、もう外国人客にわんさか来てもらって、お金を落としてもらって、そうでないと日本の観光業は盛り上がらないって事実上日本政府が言っているわけですから、

上記さまざまなことは、下にある観光立国推進基本計画第5次において言えば、

「局地的・地域的に生じているマナー違反等の個別課題への対応」

という無機質な言葉に集約されてしまうわけですので、対応するしかないっていうことですね。この超!無秩序と超!多様性につきあって、なんとか稼ぐしかない!ってことです。

 

(←官僚さん、ほんと自分で「個別課題の対応」してみたらと思いますが…しかも局地的って感じでもないんでは、と思いますが)

 

 

 

出典:観光庁HP

 

 

私も日本を観光しますが、観光客の偏在問題はね、

地方の公共交通機関の乏しさにあると思ったりします。

 

一次的に混むときのためだけに、バスやタクシーを、いつも多く抱えていられない

地方の問題があると思います。

 

だって地方で生きるって、経営活動をするって大変ですよ。

 

灯油、軽油、ガソリンの使う量の多さよ!!!!

アホーってくらいコストがかかります。

 

移動手段のコスト、宿泊施設のコストなどを

観光立国とやらを掲げる日本の政府、行政、民間で

もっと分け合えたら、観光地の偏在が減っていくのではないでしょうか?

もう対策している!と日本政府は言うかもしれませんが、

外国人が一定の地域にしか行かないというのは

「一定の地域にしか行きにくい」という現状ではないでしょうか?

 

 

公共交通機関、もしくは移動の手段がもっとたやすい場合、

日本にはもっと観光したい人々が訪れると思います。

 

また、よく白タクを取り締まっていますが、白タクが生まれる理由がここ(公共交通機関の地方での乏しさ)にある、とも感じます。

 

外国人が観光地を便利に回るのに、日本語が障壁になるので、

母国の人がやっている白タクのほうが断然便利なんでしょうなーと

富士山のふもとにいて切々と感じ入ることございます。

 

 

今まで、ミャンマー人の雇用を創出するために

あれこれ産業を作るとやってきましたが、目的はそれだけでなない。

宿泊業の面白さはそれだけではないです。

 

とにかく富士山のふもとには世界中の人がやってくるので

もう世界中の人と交流するのに世界を周らなくていいやと思うくらい、

多国籍の方々と触れ合い、ウォッチしております。

また都度、報告を出します。

 

(2026年4月11日 みやまさえこ)