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ベトナム、ハノイに来て感じたこと



第二目的地のベトナム、ハノイに来ています。夜は魚の鍋の店に行きまして、超おいしかったです。川魚が味付けて揚げてあって、万能ネギと一緒にフライパンで炒めて、パクチーや赤唐辛子と一緒に食べる料理です。この鍋料理を何と呼ぶのかわかりません。観光しているように見えるらしいのですが、日中は仕事しています。この写真の時も、いろいろ感じて、その後、いろいろ書いています(←仕事)。


今日は日本政府関係のハノイ事務所が入っているビルのロビーで、子供がうるさいと怒られました。喧嘩している我が子らも、我が子ながら、呆れます。ワルです。


しかし子供を仕事の現場に連れて行かないと、私のようなパンピー(若い方はわからないでしょうが、一般ピープルの意です)の女性は活躍できないのです。私が言う女性が活躍できないとは、キャリアを継続できないと言う意味です。本を書き続けられないと言う意味です。


私は、ヒラリークリントンでもないし、アンジェリーナ・ジョリーでもないから、ベビーシッターをつけられません。仕事をしながら海外を回るのであれば、いろんなサポートが必要ですけど、それは自前(夫や日本の事務所でがんばってくれているスタッフや両親やミャンマーのスタッフ)でやっています。


私は「女性の活躍」を目指してるわけではありませんし、活躍するのは男性でも女性でも中性でも何でもいいんです。たまたま女性に生まれて、運良く結婚できて、子供に恵まれただけです。そして夫や子供がいるから仕事を中断すると言う選択肢はないです。これまでやってきた事は、そんな簡単に中断したり、捨てられるような努力ではないんです。結婚して、やりたいことを止めなければいけなかったのなら、結婚していないです。


ともあれ、日本政府は女性の活躍を願っていたのではないでしょうか? 仕事をしながら、子供と一緒にいるのは私にとっては非常に自然なことで、Googleなんかも、夏休みは、子供を会社に呼んだりするらしいじゃないですか。政治家の野田聖子さんもアメリカ大使とのパーティーに自分の子供を連れているじゃないですか。


私はGoogle社員ほど優秀じゃないですけど、仕事場に子供がいるのも普通と言う状況が、健全だと思っています。


日本ミャンマー支援機構は、スタッフが皆子供を連れてきてもいいようになっています。トイレが破壊されそうになったり、床にシミがついたり、叫び声が聞こえたり、わが社では子らがいるので、いろいろあるんです。それが自然です。


女優や政治家や大企業だけでなくて、都市部から離れていて、寂れた場所と言われるようなところにある中小企業の、パンピーの仕事現場で広めたいんです。


日本政府は、女性の活躍を推進していたようなので、活躍を推進するならば、こういう現状なんだと、子らを連れて行っているのを日本政府の事務所の前でも見せなければいけないと。これは私の自己主張です。


子供がいると仕事に集中できない、効率性が損われる、迷惑だと言う考えは理解できます。危険な労働現場に子供は連れていけませんし、集中しなければいけない場面もあります。子供が入って良い場所は制限しなければなりません。


でも、働きながら子供の面倒を見られる場面を増やさないと、保育やベビーシッターが充実していない日本の少子化は止められません。このまま少子化が続けば日本は様々な場面での労働を、大幅に外国人に担ってもらわなければならないでしょう。



ともあれ、妊娠中に文章を書くと、忘れ物が多くなりますし、子供を連れて話を聞きに行くとなると、準備に時間がかかったり、物事がいろいろ煩雑になるのは否めません。体が丈夫でない子供を連れて行くのは難しいと言う場合もあるでしょう。0歳児を連れて海外に来るのは本当に気を遣います。


でも、ちょっと時間がかかってもいいから、仕事をやり遂げると言う気持ちが大事なんじゃないかと、個人的には思っています。ともかく私はこれからも自己主張を続けます。


せっかくベトナムに来たのに、あまりベトナムと関係ないことを感じました。


(みやまさえこ、2019年8月7日)